農業の世界の給料は安いのか

こんにちは!福井県で地域まるっと体感宿 玉村屋を運営していますナカタニ ショーです。

▼最近はラジオを配信しています

今回はそちらから質問をいただいたので、それに答えていきたいと思います。

転職して、農業の世界に飛び込もうか、迷っています。農業の世界は給料は、どうでしょうか?

 個人的にもお世話になっている農家さんが数多くいて、高齢化後継者不足の流れは肌で感じているので、こういう風に農業の世界に入りたいと思う人が増えるのはすごく嬉しいです。

 だからこそ、今日は良い話と厳しい話の2つをお伝えしたいと思います。

1.良い話*稼ごうと思えばいくらでも稼げる

 農業は、個人事業主。つまりは一人ひとりが社長みたいな感じ。どんな作物を作るか、どのくらいの規模で作るか、どれだけ設備投資をするか、それらをすべて自分で判断ができるわけです。そして、働く時間も自分で決めることができる。
 だから、会社で働いているときのように仕事内容が決まっていて、給料が規定で決まっていて、その規定を超えないと増えていかないし、増えていっても上限があるから稼ぐのにも限界があるということはないのです。

 ポイントとなるのは、どの作物を育てるのか、どの規模でやるかということ。すでに農業の世界でもいろいろと研究されており、この野菜なら、栽培するのにどのくらい時間と費用がかかってどのくらい収益が出るというのは都道府県ごとに一覧表で出ています。つまりは、その中でしっかり単価が上がっているものを選ぶ。それを適切な規模感でやることにより、稼げる稼げないが分かれてくるのです。

2.厳しい話*給料という考え方から脱却しないと厳しい

 先ほどとは反対の話。今回いただいた質問で出てきたのは「給料はどうでしょうか」という言葉。おそらく今まで会社勤めをされていたから「給料」という感覚が身についているのだと思いますが、農業の世界に「給料」という概念はありません。

 農業は個人事業主。つまりは、成果報酬なわけです。
野菜や果物といった作物ができて、販売したときにお金が入ってくる成果主義。そもそも毎月決まった給料が入る会社員とは全く異なる規模感で動いています。

 例えば、僕の知り合いで移住してきて米農家をやっている人がいるのですが、彼に報酬が入るのは、1年に1回。秋に米ができ収穫して販売したときのみなのです。だから、1年間の生活費をその1回の収入で配分して使っていかなければならない。
 野菜だと1年に何回か取れるので、収入が入るタイミングは増えますが、それでも、種をまき育てているときには収入はありません。

 だからこそ、毎月入ってくるものではなく、働き、結果を出すからこその収入だという考え方にシフトしていかないと、入ってくるお金が少なく嫌になってくるかもしれません。

3.給料をもらいながら農業に関わるという選択肢

 さきほど、「給料の概念はない」と言い切りましたが、実はあったりもします。それは農業法人に勤めるということ。つまりは会社員です。会社員で仕事の内容が農作業ということ。これだと毎月決まった給料が入ってきます。暮らしていける分も入ってくるので、心配しなくても大丈夫だと思います。しかし、会社員として雇われの身分であることも事実。
 農作業をしたいのか、農業として自分の裁量で経営までしていきたいのか、そこをしっかり考えたほうが良いと思います。

4.まとめ

 農業は人間に絶対に必要な「食べ物」を作っているので、仕事としてなくなることはほぼ100%ありえません。とはいえ、作り方や販売方法を工夫していかないと収入が低くなるのも事実。だからこそ、考え方を変え、自分が必要な収入を得るだけの農業スタイルを確率していくのが良いと思います。

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ほどよい「地方移住」を実現するコンパス

 東京の会社に勤め、帰りは日付が変わる頃。土曜日、目覚めたら夕方になっていた。これが、8年前の自分自身です。
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