
おはようございます!福井県で地域をまるごと体感できる宿「玉村屋」を運営しているナカタニ ショーです!
突然なのですが、僕は宿をいう仕事が好きなんです。つまりは、好きなことを仕事にさせてもらっているという、すごく幸せな暮らしを送っているわけなんです。ただ、宿の仕事だけではなく、農業の手伝いをしたり、セミナーの企画運営をしたり、複数の仕事で暮らしています。なぜ、好きな「宿」という仕事だけをしていないのかをお伝えしたいと思います。
1.なぜ宿が好きなのか
僕は「宿を運営しています」と言いつつも、みなさんが想像されるような「泊まる場所としての宿」を提供しているというよりは、「地域の暮らしをプチ体験する時間」を提供しています。
それはなぜかというと、この地域には僕自身が「すごいな」と尊敬できる人が多く、自分の暮らし方を考えるヒントを日々もらっています。そして、この地域は四季を感じることができるので、東京に住んでいた僕にとって「人間らしく」生きていける場所なのです。
そんな場所だからこそ、ここでの僕自身の暮らしを知ってほしいし、体感してほしい。そして喜んでもらえると自分自身もすごく幸せになれる。だって、自分が好きな暮らしで喜んでもらえたら、自分のことのように嬉しいですよね。
もうひとつは、宿という場所をすることで自分自身が旅にでなくても、多くの人に出会えると言うこと。僕が運営する「地域まるっと体感宿 玉村屋」は今までの宿泊業界では当たり前だった「電話」と「OTA(じゃらんとか楽天のようなネット予約業者)」の予約を受け付けていません。つまり、口コミや検索でたどり着き、ホームページを見て、行きたいなって思ってくれた人だけが来るスタイル。こういう今までの常識を疑ったからこそ、自分にとっても出会いたくなるような面白い人が来てくれていると思います。
▼詳しくは
2.好きなことを仕事にするメリットとデメリット
世の中には好きなことをしようとすると、「好きなことなんかで食べていけないよ」とか「好きなことを仕事にすると嫌になってしまうから、好きなことを仕事にしない方が良いよ」と言ってくる人がいます。「食べていけない」という人の話は聞かなかったことにするとしても、「好きなことでも仕事にすると嫌になってしまう」というのは少し考えてみた方が良さそうです。
好きなことを仕事にするとこんなメリットがあります。
* 好きなことができているから、仕事の時間が幸せ
* 好きなことをやっているから、良いものができ、顧客に受け、人気になり依頼が絶え間なく来る
やっぱり、「好きこそものの上手なれ」ということわざの通り、熱中するからレベルが上がり、事業として上手くいくように思います。
その反面、メリットはデメリットにもなります。
*好きだから、いつまででもやってられる
*好きだから、こだわりをもって良いものができる
*良いものができたら、顧客が増えて依頼が増える
*いつまでもやってられるから、依頼を全部受けてしまう
*その結果、忙しくなり「好きなことをやってるけど、忙しい自分、幸せなのか・・・?」と疑問を持つ
きっとこういうことがあり、結局好きで楽しい時間だったのに、忙しくて楽しくないとなってしまうのではないでしょうか。
3.「好きなことを仕事にしても幸せにいきる方法」
好きなことを仕事にしていても幸せに生きる方法は2つあると思います。
1つ目は「どんなに忙しくても、幸せと感じられるくらい好きなことで仕事をする」ということです。本当に本当に好きなことであれば、どんなけ時間をかけていて、どんなけ忙しくても幸せに感じられるのかもしれません。
2つ目は「疑問を持つ前の範囲で、好きなことを仕事にする」ということ。好きなことをしていると、お客さんから依頼が増えて来て忙しくなるという循環がありますが、ここで「限定〇〇個」と自分で決めてしまって、それ以上は断る、もしくはキャンセル待ちにする。そうすることで、忙しすぎず、自分にとって心地よいくらいで「好き」を仕事にすることができると思います。
4.実は飽きっぽいから物足りないくらいが良い
正直、この文章を書くかどうか迷いました。もしかすると、玉村屋に関心を持ってくださっている人の中には「プロとしてゲストを本気で迎えてほしい。そのために、他の仕事をするなんていう生半可な気持ちでやってほしくない」と感じている人もいるかもしれないから。
それでも、この話をお伝えしたのは、等身大でお迎えする「玉村屋」という場所に関心を持ってほしいからです。
僕自身、「実は分身がいるんじゃないの?」と言われるほど、いろんなことをやっていると知っている方からすると、「実は、しょーくん、飽きっぽいんじゃない?」とバレているかもしれません。それが正解なのです笑
実は、かなり飽きっぽい。それでも、一昨年の2月に開業してから、玉村屋のことを夢中でやれているのは、「物足りないくらい」の頻度で、ゲストを迎えているからだと思うのです。僕は前職で宿泊施設に勤めていました。そこはもちろん、事業としてやっているからには毎日だって宿泊客をお迎えしています。毎日毎日、宿泊客を迎えてると言葉は悪いですが、「流れ作業」になっているのを否めないときも出てきます。
だから、自分で宿をやるときは「流れ作業」ではなく、いらっしゃる一人ひとりを古くからの大切な友人が遊びに来てくれる感覚でお迎えしたいし、地域を案内したいと考えています。
だからこそ、毎日ではなくて、ゲストを泊めるのは、週3日まで。想像してみてください。あなたの家に友達が泊まりに来る。時々なら嬉しいけど、毎日だったら疲れちゃいますよね?そんな感じです。
5.まとめ
今日は、昨日書いた記事をより深めて、自分自身の立場に立ってお話してみました。つまりは「好きなことを、好きでいられる範囲でやるのって幸せだよ」ということをお伝えしたかったのです。