移住者を増やしたいなら、既に住んでいる人に幸せに暮らしてもらうことが良い理由

 こんにちは!福井県で地域をまるごと体感できる宿「玉村屋」を運営しているナカタニ ショーです!

 僕が福井県に移住してから、早いものでもうすぐで丸5年が経とうとしています。生まれ育った京都の次に長い時間を過ごしている場所。自分自身も移住経験者として、いろんな地域に訪れる中で聞こえるのが「移住者が増えるといいなぁ」ということ。全国的に多くの地域は「人口減少」しており、移住者によって、地域の盛り上がりを求めているのです。
 ということで、今日は多くの地域を見る中で気づいた「移住希望者に選ばれる地域」についてお伝えしたいと思います。

1.最強の移住促進は、
  地域住民が幸せに暮らしていること

これのツイートが結論です笑

そもそも、移住希望者が地方に移住しようと思ったきっかけはどのようなものが多いのでしょうか。

▼東京圏、地方での暮らしや移住及び地方への関心に関する意識調査
(内閣官房/令和2年9月発表)

地方での暮らしを最初に意識したきっかけは
①「将来のライフプランを考えたことがきっかけ」(28.2%)
②「現在の生活や仕事に違和感や限界を感じたことがきっかけ」
(13.6%)

 この結果から、暮らし方そのものを考え直したときに「移住」という選択肢が出てきているのではないかと思います。
 僕自身も東京で働いていたときに地方への移住を決意したのですが、その時の自分自身の暮らしには疑問をもっていて、自分のやりたいことを実現するために「移住」という手段を選びました。

 つまり、移住を考える根底には「暮らしをつくる」というところがあり、具体的に移住したあとの暮らしをイメージできることこそが、地方への移住を進めるのだと思います。


2.全国の移住者誘致施策の特徴

 例えば、僕が住んでいる福井県では、東京から移住したら100万円支給されるという制度があります。移住に引っ越し費用を始め様々な費用がかかる。だから、これを支援して移住しやすくしようと言うのです。

 他にも、広島県は手厚い移住支援で有名なところ。会社ごと広島県に移動させたら、移住した社員やオフィスの賃料を3年間無料で提供するなど。企業に向けて移住施策が準備されています。つまりは「会社ごと移住する」というのを金銭的に支援すると言うもの。

▼詳細(広島県WEBサイト)
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kigyourittiguide/subsidy.html

 今回、紹介したのは全国自治体の支援策のごく一部。他にも全国の自治体で、このような金銭的な支援は数多く揃っています。それでも移住者が思っているよりも増えていないのが現状。
 確かに、自分自身も移住するときに引越し費用もかかったし、支援をしてもらえるのはありがたい。その一方で感じるのは、金銭的支援は移住の決め手にはならないと言うこと。

3.移住者が集まっている地域の特徴

 移住者である自分自身のことや全国に住んでいる移住した友人に聞いた話によると、移住先の決め手は「〇〇さんがいたから」ということ。つまり、現地に知り合いができ、移住前から現地でのつながりができたからこそ、移住後の不安が少なくなったのが最終的な決め手になると感じています。

 ここでいう「〇〇さんがいたから」と言うのは、ただ知り合ったということではなく「この人のような暮らしを送りたい」と感じ、自分が移住して叶えたい理想的な暮らしを実現している人を見ることだと考えています。

4.人口が減っていない地域の特徴

  その一方、地方が移住者に来てほしいと思う理由は、住んでいた人が出ていき人口が減ってるからです。
 人口が減ると言うのは、2つ理由があります。一つは「自然減少」は、生まれてくる子どもの数よりも、人生を卒業する高齢者の数が多く、差し引きで人口が減ってしまうということ。これは日本全体的な少子高齢化の流れと同じもの。もう一つは「社会減少」です。これは、進学や就職などを理由として地域から転出してしまうと言うもの。
 自然減少は、日本全体の流れなので抗うのはなかなか難しいですが、「社会減少」はなんとかできると思います。なぜなら、日本全体では、転入(入ってくること)が転出(出ていくこと)を上回る「転入超過」な自治体もあるからです。
 自治体単位で考えるといろんな原因が積み重なってきて大きな話になってしまうので、小さな集落という単位で考えてみましょう。
 移住者が集まっていたり、その集落出身の若者が残っているところに住んでいる人々の話を聞いて感じたのは「居心地の良い暮らしを送っている」ということです。だから、すごく人生を楽しんでいる。そういう楽しんでいる人が集まっているところに、人は住みたいと思うのでしょう。
 
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5.移住者よりも出身地域に残る人が多い方が良い

 自分自身も移住者でありながら、移住者を増やすよりもそれぞれが生まれた地域に残って暮らしてくれるのが一番良いと考えています。それはなぜか、ずっと住んでいてその地域のことがわかった上で、住み続けるという選択をした人だと、移住者だとありえる「住んだあとのミスマッチ」により出ていく可能性がなくなるからです。


5.だから、地域住民の暮らしを大切にする

  このようなことから、移住者を増やしたい根本的な理由を考えると、今住んでいる住民たちが理想的な暮らしを送っている地域が、地域から人口転出を防ぎ、移住者を増やすことができると思います。
 だからこそ、移住促進は外から人を入れるためにお金を使うのではなく、今住んでいる人たちがそこでの暮らしを送ることに満足するために力を入れ、その暮らしぶりを外に向けて伝えていく。
 そうすることで、「移住してください」とアピールしなくても、「こんな楽しそうに暮らせる地域なら移住したい」と思わせ、結果的に人口が増えることにつながると考えています。

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 東京の会社に勤め、帰りは日付が変わる頃。土曜日、目覚めたら夕方になっていた。これが、8年前の自分自身です。
 その当時は、今の「複業暮らし」なんて想像もしていませんでした。
 だから、あなたも大丈夫。複業暮らしは誰でもすることができます

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