「豊かな暮らし」を実現化するためには、一人では無理で、仲間が必要ということ

  • 2021年1月16日
  • 2021年1月16日
  • 生き方

 以前にも増して、変化しやすい時代に生きてるなぁと感じる今日このごろ。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
 福井県で地域をまるごと体感できる宿をやっています、ナカタニ ショーです。福井に暮らして早5年目。以前に東京に住んでいた頃に思い描いていた「豊かな暮らし」を少しずつ実現化できていると感じています。

豊かな暮らしを実現する道筋

 「豊かな暮らし」の定義ってなんでしょうか。

 僕の中での定義は「家族範囲で自分が調整できる暮らし」ということ。

 家族範囲ってのは、血縁の家族だけに限らないけども、顔が見えててお互いのことがわかっている人たちという意味です。

 自分で調整できるというのは、自分の暮らしを他人に支配されないと言うこと。例えば、普段食べている食べ物。もし、悪い人がいて「物流を止めてやる」とか「運送費を2倍にしてやる」とかっていうことをしたら、買っている食べ物の値段が倍増し、手が届きにくくなり、結果として空腹に苦しむわけです。

 これを解決する方法は、2つ。

 1つはどんなけ高くされても支払いに困らないほどの稼ぎを得ること。ただし、これはいたちごっこになりますね。値段をあげられ続ける可能性もある。

 もう1つは、自分や信頼できる仲間で作ること。暮らしの中のすべてを自分一人でつくるのは難しいけども、何人かが協力すれば多くのものが作れるし、「貨幣」という価値観がなかった頃はまさに集落でなにかを作ったり、一緒に獲物を取りに行って分け合ったりしていたのではないでしょうか。

 便利さを求め、それぞれが専門的な仕事になり、分業制が進んだ結果、自分の暮らしに必要なものが見えない範囲にまで広がってしまい、社会でなにかが起こるとすごく不安になってしまう結果になったのかなって思います。

 不安要因=自分がコントロールできないものが多くなると言うことかなと。



「自転車で日本一周なんて、できっこない」

 話は変わって僕は、大学のときに自転車で日本1周をしました。バイクや電車とは異なり、自分がペダルをこがなければ進まない旅。正直、しんどい、辛いことも多くありました。

 それでも1周を成し遂げたのは、ただの「意地とプライド」です。僕は大学生のとき、小学生を野外活動に連れて行くボランティアをしていました。それには、ほぼ毎月参加していたので、自転車で日本一周をするとなると、しばらく休むことになります。黙って休むわけにも行かず、「自転車で日本一周するから、しばらく休みます!」とみんなに伝えたわけです。そうすると返ってきた言葉は「そんなんできるわけないやん」という小学生の素直な気持ち。

 旅の途中、何度も辛くなり帰りたくなることもありました。しかし、ここで辞めたら小学生にバカにされる。それだけは嫌だ。もう人間が最後までなにかやり遂げるときって崇高な目標があるわけじゃないんですよ。最後に残るのは「バカにされたくない」ということ。

 けど、これで大切なことを学びました。「言ったらやるしかない」ということ。ネガティブな意味ではなく、ポジティブに考えると、「言ってしまったらやるしかない」というのは、かなりのエネルギーになります。

 人間はもともと「変化したくない」「だらけたい」生き物です。だからこそ、他人の目を上手く使いながら、「バカにされたくない」とか「あいつも頑張ってるから、自分も頑張らなくちゃ」とエネルギーに変えていけば、やりたいことが進むと考えています。



仲間をつくるのに、一番良い方法

 「仲間」と言っても、重要なのは「どんな人とつながりを持つか」だと思います。僕は「尊重しあえて、自分も高めることができ、相手も高めることができる人」が仲間だと考えています。

 今、自分自身が大切にしている「地域まるっと体感宿 玉村屋」は、切磋琢磨できる仲間がたくさんいます。全国各地に離れているもののそれぞれの地域で愛される宿づくりをしている仲間がいて、その仲間の動きを見ていると自分の脳も活性化されていく感じ。

 そういう高め合える仲間って、どうやったら作れるのかなって考えたときに2つ方法を思いつきました。

 1つは、この人に会いたいという人に会いに行くと言うこと。例えば、この宿いいなぁって思う場所があったら、そこに泊まってみてオーナーさんとかと話してみると言うこと。これは、仲間というジャンルの中でも「少し先輩」を作るような感じ。

 もう1つは、同じスタート地点に立つ人が集まる場所に参加すると言うこと。僕自身の場合は「ゲストハウス開業合宿」がその場所でした。ここで出会った仲間は、住んでいる場所は遠いけども、同じ方向を向いていて高め合える人たち。参加するときには開業して間もなかったり、まだ開業してなかったり。だからこそ、少し先輩ではなく、同じスタート地点に立って考えることができたと思います。スタート地点が同じだと、悩む内容とか時期も割と似ていて、「それ、同じこと思ってた!」なんて会話があるのも多々。

 そして、助け合えること。自分ひとりではできないことでも、助けてくれる人がいることで、お互いに困ったときには助け合うことができるのです。



だから、「豊かな暮らし」を実現化するためには、仲間が必要


 まとめると、仲間がいて、実現したい暮らしを伝えることで、いい意味でプレッシャーとなり、頑張れるということ。

 そして、一人の力や知恵だと、実現できないことでも、一緒に考えたり、手伝ったりする人がいることで、より推進力になる。

 そう思うと、同じ考え方を持つ人がいるってことは大切なのです。

最新情報をチェックしよう!
>ほどよい「地方移住」を実現するコンパス

ほどよい「地方移住」を実現するコンパス

 東京の会社に勤め、帰りは日付が変わる頃。土曜日、目覚めたら夕方になっていた。これが、8年前の自分自身です。
 その当時は、今の「複業暮らし」なんて想像もしていませんでした。
 だから、あなたも大丈夫。複業暮らしは誰でもすることができます

CTR IMG