地方移住して早8年目に突入しようとしているナカタニ ショーです。最近は、福井県で地域をまるごと体感できる宿の運営をしたり、観光協会の事務局をやったり、オンライン講座で暮らしています。
地域を体感できる宿をやっていたり、自分自身が移住したこともあって、移住に関する相談を受けることが多くあります。
そんな中で考えてみました。「そもそもなんで移住したんだっけ?」
「地方移住」について気になっている人が、移住する理由を明確にすることができ、移住へ向けたエネルギーにできる!
それではお伝えしていきましょう!
固定費を下げることで、会社に縛られない自由を手に入れる
地方にいくと、あまりお金をかけずに生活できるって知っていましたか?
僕自身は東京にいたときは会社員で、残業を夜中までした上での手取り20万円くらいだったんですね。
岐阜県に移住して宿泊施設に勤めていたときは、手取り16万円くらい。
福井で地域おこし協力隊だと14万円くらい。
改めて見ると、歳を重ねるごとに上がることが多い「給料」が下がっていることに気づきます(笑
こういう話をすると「給料が下がって不安になりませんでしたか?」と聞かれることが多くあります。
けど、実はその逆。東京で20万円稼いでたときの方が、不安を感じていました。
その理由は、家計簿を見てみるとわかります。
東京だと収入20万円に対して、家賃6万8000円=残るのが13万2,000円。
岐阜にいたときは、収入16万円だけども社宅があり、家賃5,000円。つまり、残るのが15万5,000円。
協力隊になったときは、14万円だけど家賃がゼロ円。残るのが14万円。
なんということでしょう~
影響が大きいのは「家賃」という固定費。固定費はなにもしなくても毎月出ていくお金ですよね。
しかも、手取り20万円は夜中まで残業をした上での収入。
つまり、家賃のために自分の時間と身を削っていたような状態だったのです。働かないと家賃を払うことができない。
そうなると、仕事が嫌でも、上司や先輩が嫌でも、我慢して会社で働くしかないのです。
もうまさに現代版の奴隷?!
こう考えると、家賃の存在って本当に大きいのです。
僕の場合は、地方移住することで家賃が下がりました。
それによって、毎月絶対に出ていくお金が小さくなるから、
嫌な仕事で縛られることがなく、やりたいことを仕事にしたり、
嫌な仕事だとしても働く時間を少なくしても生活に困ることがない「自由」を手に入れることができるのです。
自分のスキルレベルでチャレンジできる環境づくり
自分がなにか事業をやっていこうとしたとき、多くの場合はすでにやっている人がいます。
人類初もしくは日本初のことをやることはほとんどないと思います。
そんな中で事業を継続するポイントになるのは「先行者になる」ということです。
なにかの事業をやるとしても、事業とまでは言わなくとも自分自身の力でなにかをやっていくとき、既にやっている人が多くいる環境に飛び込むのは、マラソンで言うところの最後尾グループからの出発となり、先に走っている人たちにおいつかないと、事業として顧客を得ることができず継続することができません。
一方、同じ事業をするにしても、誰もやっていないところでやっていくとすると、自分が最先端でやっていけます。
もちろん、今までに誰もやっていないと言うことはニーズを開拓しなければいけないかもしれません。
しかし、都会ではすでにやっていたりするので、それを参考にしつつ、その地域にあった形にアレンジしていけば良いのです。
つまり、すでにやっている人の情報(テキストのようなもの)をもとに事業を展開し、
アレンジをするだけで先行者になれるって、とてもお得じゃないですか??
僕の場合は、飛び抜けて経営能力があるわけでもなく、ライティング力があり、どんどん集客できる記事を書けるわけではない。
自分が、背伸びせず、身の丈でチャレンジできるのが「地方移住」という選択肢だったのです。
自然を感じる健康な体づくり
東京でひとり暮らしの部屋を探していたときのこと。
京都市内でも田舎で育ったので、少しでも自然が感じられる場所が良かったです。
案内いただいた物件の一つが、小さい庭(と言っても畳1枚分くらい)があり、木が4本植わっていました。
不動産屋さんに「木があって(自然が感じられるから)良いですね」とお伝えしたところ、
返ってきたのは「そうでしょー、目隠しになりますからね!」ということ。
そうか、人によっては植物というのは、
ただの目隠しという役割がメインで、自然を感じられる生き物ではないんだと知りました。
そんな2年間の東京生活を経て、移り住んだ白川郷は全国屈指の豪雪地帯。
最大4メートルもの積雪があるところでしたから、
春に雪が溶け、草木が緑色に染まっていくのを見て「冬を生き抜けた」と、大げさだけども感じたのが印象的です。
このような四季の移り変わりを感じられる健康さがあります。
他にも、水道水もカルキ消毒が少なく、そのまま飲んでも美味しい。
友達が遊びに来たときに出した「ただの麦茶」が美味しかったらしく、
「どこか特別なお茶っ葉を使ってるの?」と聞かれたほど
また、近所で育てられた野菜をもらうこともありつつ、直売所もあるので、その日の朝に収穫された新鮮な野菜を食べることができます。
旬の野菜はその季節に人間の体に必要な養分が含まれていることが多く、
旬のものを季節に合わせてその土地で取れたものをたっぷり食べられることによって、体が作られていると感じています。
まとめ
東京をあとにしてから丸7年が経とうとしている今、当時は言語化できなかったことも改めて書いてみると、いくつか出てきました。その中で、出てきたことでも特に納得できたことを3つ書いてみました。
地方移住するタイプは大きく分けて、3つあると思います。
② 環境を変えて自然豊かなところで暮らしたい。子育てをしたい
③ 仕事をリタイアしたあとのスローライフ
今回お伝えした考え方は、①と②が入っていると思います。地方移住=スローライフをイメージしている方も多いと思いますが、①や②が理由で移住した人の多くは、都会よりも濃密な時間を過ごしているように感じています。
だからこそ、様々な移住パターンを見つつ、自分の求める暮らしがどんな形か考えることが、幸せな移住への一歩なのだと思います。
about:ナカタニ ショー
京都市出身の最後の昭和生まれ。
大学を1年間休学して、自転車で日本一周をした頃から「地方に残されているものの面白さ」に気づき、地域活性化を人生の軸に据えることを決意。
東京の旅行会社では旅行を通じて地方に人をお送りし、岐阜県白川郷の宿泊施設では、泊まった方を地域の中にお送りしていく。
その中で、地域住民と一緒に地域の資源を活かして魅力を見せていきたいと思い、「地域おこし協力隊」として福井県に移住。
3年間の活動卒業後に「地域まるっと体感宿 玉村屋」を開業。
「第二の実家」「地域の日常にお邪魔する」こそが、最高の魅力になると考え日々実践中。宿以外では旅行業や観光協会事務局の仕事をしながら生きていく「複業」スタイルを実践。
あなたが人生でやりたいことを伴走型でお手伝いする「アカンパニスト」としても活躍中。
twitter:https://twitter.com/sho881112
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【 できること 】
地域体感ツアーの企画、運営の支援
地域体感レポートのライティング
地域の特産品を生かした商品開発とコンセプトづくり
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