地方移住して8年目、複業家として暮らしている、ナカタニ ショーです。
福井県で地域をまるごと体感できる宿の運営をしたり、観光協会の事務局をやったり、オンライン講座の運営、農家さんのお手伝い、ブログなどで8個の収入源で暮らしています。
今回は地方移住して起業したいと思ったときに必ず出てくる疑問・・・
についてお答えしたいと思います。
では、その理由と作り方のコツについてお話していきましょう。
☑ 起業するけど、WEBサイトを作ろうかどうか迷っている
☑ 最初の一歩をどうやって踏み出したらいいかわからない
なんのためにWEBサイトを作るのか
あなたはなぜご自身の事業のWEBサイトを作るのでしょうか。
多くの場合、最終的な目標は「仕事の売上を上げるため」だと思います。
店舗型の事業(カフェ、レストラン、ショップ、ゲストハウスなど)
WEBサイトを見て知った方が、
実際にサービスを利用したり、商品を購入してくれたりすることで「売上が上がる」
店舗がないクリエイター系の事業(デザイナー、ライター、ものづくりなど)
自分自身の作品を並べることで、仕事を依頼され「売上が上がる」
僕の場合は、ゲストハウスのような宿を運営しているので、
WEBサイトを見た人に「行ってみたいな」と思ってもらえる。
もしくは誰かに「こんなところあるよ!あなたに合いそうだから行ってみたら?」と紹介してもらえるというのがゴールのひとつです。
地域の事業者さんからWEBサイトを作りたいと相談いただくこともあるのですが、
「なんのためにWEBサイトをつくりたいのか」
「WEBサイトを見た人にどういう行動をしてほしいのか」
をしっかりと聞いて、整理していくことにしています。
僕はWEBサイトを制作するプロではないので、地域の事業者さんからの依頼を友人のWEB製作者に発注をすることになるのですが、事業者の意図をWEBサイトに反映するためにヒアリングしてくれます。
だから、そのときになって焦らないよう、先に整理をしていくことが必要だと考えています。
今やネット上に情報を持っていない事業は、
世の中に存在しない扱いなのか?
あなたがどこか知らない地域で、ごはん屋さんを探すときにインターネットを使ったことはありませんか。
この質問が愚問であるほど、多くの人は行ったことがないごはん屋さんを探すときに、インターネットで検索するのが当たり前になっていると思います。
僕自身も知らない地域に行くときは、地域名×「ランチ」「レストラン」「カフェ」などで検索して、行き先を決めています。
google mapで検索して、「WEBサイト」というボタンがあれば、そこからお店のWEBサイトに飛ぶ。
そして、メニューや価格、雰囲気を見て決めていくという流れになっています。
今はInstagramで検索し、美味しそうな写真やかわいらしい商品を見つけて行き先を決める人もいると思います。
つまり、なんかしらの方法でインターネット上で情報発信していないと、見つけてもらえない時代になったのです。
かつては、ガイドブックや雑誌、観光協会の窓口などのアナログな手段で、情報を入手する人が多かった時代もあります。
しかし、今は基本的な検索の方法がインターネットとなり、インターネットに情報を出していないと「選ばれるスタート地点にも立ってない」という事態になってしまいます。
あなたの事業の客層に適切な発信方法を考える
ここまではWEBサイトを作ることをオススメしてきました。
そのためには、あなたの事業のメインターゲットを決めておく必要があります。
そして、そのメインターゲットに届く手段を使えばいいのです。
例えば、
高齢者などインターネットに馴染んでいる割合が少ない人がメインターゲットの事業であれば、
そもそもWEBサイトやSNSなどのインターネット発信よりも、地域の電話帳、新聞広告などの方が効果的にメインターゲットに届くでしょう。
地域住民だけを対象とした場合は、WEBサイトよりも、折込チラシやポスティングなどアナログな手段で届けた方が目に入るかもしれません。
地域住民を対象としていても、比較的若い層が利用する事業であれば、WEBサイトやSNSを見たり、人に紹介するときも、その情報をシェアしていくと思います。
地域外の人に来てもらいたいのであれば、WEBを使って広範囲の人に伝えることが大切だと思います。
つまり、買ってほしい相手に合わせた情報発信に力を入れることが必要なのです。
もちろん、新聞広告や折込チラシなどのアナログな手段も、WEBサイトやSNS発信も・・・と欲張りたくなる気持ちもわかるのですが、個人や少ない人数で事業をやっている場合は、かけられる時間や費用が限られています。
だからこそ、メインのターゲットに合わせた広報手段に力を入れてやっていくことが大切です。
自分で作る?業者さんにお願いする?
では、ここまでの中であなたの事業にWEBサイトが必要となったのであれば、実際に作っていきたいと思います。
WEBサイトを作るときの費用は、大きく分けて「初期費用」「運用費用」に分かれてきます。
作ったあともお金がかかるんですね!
WEBサイトは作って終わりではなく、維持することが必要なのです。
また、制作するときの費用が大きく分かれてくるので、なんとなく高そうとかまったく相場がわからないという方もいると思います。
それぞれの項目をかんたんに説明しておきましょう
< 初期費用 >
WEBサイト制作費
WEBサイトをつくる(文章を書く、ページをつくる、構成を考えるなど)にかかる費用。自分で作る場合は無料でできるので、費用をかけたくない人は自分で頑張るのも方法です。
ドメイン初期費(取得費)
ドメインを取得するための費用
サーバー初期費
WEBサイトに載せる写真などのデーターなどを入れておく箱のようなものです。ドメインがアドレスなら、サーバーは建物のようなイメージです。一般的にはレンタルサーバーを利用します。
ここでなんのこっちゃ、、、わからんよ!ってなっていませんか?解説していくのでご安心ください!
「ドメイン」は、簡単にいうとWEBサイトのアドレスです。このサイトだと「sho881112.jp」がドメイン名ということです。Yahoo!JAPANだと「yahoo.co.jp」のこと。
つまり、WEBサイトの住所やアドレスのようなもの。
これは世界でたったひとつのアドレスなので先着順で取得することができます。
だから、今だれも使っていないアドレスでないと使うことができません。
まずは希望するアドレスが使えるかどうかを検索してみてください。ドメイン管理会社の大手「お名前.com」で、無料で簡単に検索できます!
< 運用費用 >
ドメイン利用料
先ほど説明したWEBサイトのアドレスを維持していくために必要な費用
サーバー利用料
これもWEBサイトを置いておく箱のようなもの
保守・管理費用
WEBサイトの制作をプロに作ってもらったあと、なにか修正したいところがあるとします。それが自分自身で更新できるところなら、自分でやればいいのですが、システム的に自分自身で触れないところであれば、プロにお願いするしかなく、費用が発生します。それをその都度支払うのか、定額を払っておくのかは契約によって異なります。
このあたりの話をすると、もっともっと時間がかかってしまいますので、今回は「このくらいの費用がかかるのかぁ」「自分でつくることもできるんだ」ということを知ってもらえれば大丈夫です!詳しくはまたの機会にお伝えします。
作ることよりも大切なのは、継続(更新)をすること
ここまではWEBサイト制作についてお伝えしました。
最後に大切なことをお伝えしたいと思います。
WEBサイトが書籍やチラシなどの紙媒体と大きく異る強みのひとつは、「情報が早く更新できる」ということ。
逆に、受け取り側も情報の新鮮さを求めています。
店舗なら、今扱っている商品(季節のメニュー)や今月の休業日、営業時間など。
時々WEBサイトを見ても、去年の年末年始の休業情報が最新情報の欄に上がっているのをよく見つけます。
そうなると「今日は営業しているの?行って閉まってたら嫌だな」と考え、候補から外されてしまうことにもなります。
だからこそ、最初にどれだけお金をかけて見栄えの良いWEBサイトを作ったとしても、情報が古すぎるとWEBサイトの価値は下がってきてしまうのです。
もし、更新をするのがめんどくさいのであれば、最新情報を載せるページはつくらないなど工夫することで更新頻度を下げることもできます。
自分自身の性格や事業に合う形の発信方法を考え、WEBサイトにも盛り込んでいくことで、効果的に顧客に伝えることができるので、頑張って作ってみましょう!